記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター
では、中小企業において女性活躍を推進するにはどのような取組みが求められるのでしょうか。
埼玉県内の製菓会社は、高級米菓及び洋菓子の製造・販売を行う企業で、女性比率は正社員で4 割弱、準社員と呼ばれるパートタイム従業員で9 割以上となっています。
同社の育児休業を始めとする制度は、正社員だけでなく準社員も利用しています。
その背景として同社では一人が 3種類以上の業務を担当できる「一人三役」を推進し、お互いにフォローしあえる体制が整備されている点があげられます。
また、人事制度の運用に際しては、以下のような工夫がなされています。
1点目は「業務の割り振り」です。
具体的には、定期的に各自が自身の業務の棚卸しを行い、所属長がチェックすることで業務の見直しが行われています。
2点目は「業務習熟度ランクの公開」です。
同社では各従業員のスキルが業務ごとに整理され、その一覧表が社内に掲示されています。
このため部署を超えて誰にどの業務を任せることができるかなどが一目瞭然となっています。
3点目は「人事評価への反映」です。
同社では「一人三役」の考えに沿った人事評価制度を導入し、メインの職務の遂行能力に加えサブの職務の遂行能力も盛り込んだ評価基準を公表することで、従業員が助け合いの重要性を十分に理解することが可能となっています。
このように女性活躍の推進にあたっては、従業員全員がお互いの業務を理解し分担しあうために社内プロセスの見える化を図ることが求められるのです。(了)
(記事提供者:(株)税務研究会 税研情報センター)
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