ここ数年、好景気といわれますが、依然、消費者の財布のひもは固く、売上伸長は簡単にはいきません。
その中、消費の中心がモノを売る「モノ消費」から、「コト消費」、そして「トキ消費」に移ろうとしています。
「コト」「トキ」、両者の違いとは?
そして、なぜ、いま、コトの一歩先を行くトキ消費に注目が集まるのでしょうか。
コト消費の代表的なものは体験を伴い、商品を売る「体験型消費」があります。
一例を挙げると、ある梅酒メーカーでは、手づくりの梅酒や梅シロップを体験する店を開きました。
顧客は自分の好みに合わせ、梅の種類や砂糖の量を調節し、オリジナルの梅酒をこしらえます。
このメーカーは梅酒を売るだけでなく、梅酒づくりという楽しい体験を合わせて売ります。これがコト消費です。
他方、いまそこにしか生まれない「トキ」を楽しむのがトキ消費です。
ハロウィーンのときの渋谷、最近ではサッカーワールド杯の日本代表への応援など、その時にしか味わえないトキを楽しむものをいいます。
中でも、多くの人が参加し、盛り上がるお祭りタイプが人気です。
梅酒づくりはいつでも参加でき、一人でも楽しめますが、サッカーの応援は大会開催期間中、国民の多くが興味をもち、盛り上がることで一体感が生まれ、参加者は他では味わえない深い感動を得ることができます。
SNSが発達した現在、インターネットを通じてイベントの概要を知ることはできます。
が、実際に多くの人と参加し、気持ちが一体となる感動はネットだけで得るのは難しいものがあります。
トキ消費は、SNSが発達した現在ならではの価値があり、今後に期待できる消費の形といえます。
(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)
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