2018年7月27日金曜日

【時事解説】地域資源を活用したまちづくり その2

 では、地域資源を活用したまちづくりでは具体的にどのような取組みが行われているのでしょうか。

 地域資源を活かしたまちづくりの先進事例として中小企業庁「がんばる商店街77選」でも紹介された京都市伏見区商店街の取組みをみていきましょう。

 京都市伏見区は、伏見港、伏見城、寺田屋などの史跡や酒蔵などの地域資源が豊富な地域です。

 京都市伏見区商店街は、伏見大手筋商店街、伏見風呂屋町商店街、納屋町商店街、竜馬通り商店街、油掛商店会、中書島柳町繁栄会、中書島繁栄会の7つの商店街で構成されています。

 これらの7つの商店街は「伏見桃山がんばる7商店街」として商店街が連携して夜市などのイベントを行っています。

 また、京都市伏見区商店街の中で最大規模を誇る伏見大手筋商店街では、歴史を活かした取組みとして、伏見ゆかりの歴史上の人物や市にちなんだものがキャラクターとして登場するからくり時計が設置されたり、古地図を使った街歩きツアーが行われたりしています。

 同商店街内には2017年7月よりインフォメーションセンター「伏見館」が設置され、観光情報の発信などが行われています。

 さらに、「伏見の清酒まつりin伏見大手筋商店街」という伏見の地域資源である日本酒を活用したイベントを伏見酒造組合と連携して開催しています。

 このイベントでは、商店街周辺の17の蔵元が出店し、利き酒が体験できます。

 また、商店街内での飲食店ではおつまみやデザート、ソフトドリンク等が提供されています。

 このように、地域の歴史・文化や、地域の特産品などの資源を活用したまちづくりを行うことで商店街への集客が可能となるのです。

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