平成25年の被相続人数(死亡者数)は126万8436人で、このうち相続税の課税対象となったのは5万4421人でした。課税割合は4.3%。前年から0.1ポイント上がっています。相続税の納税者である相続人の数は13万545人でした。国税庁が公表した資料で明らかになったものです。
相続税の課税価格は全体で11兆6253億円。この課税価格とは、相続財産価額から被相続人の債務・葬式費用を控除し、相続開始前3年以内の被相続人から相続人への生前贈与財産価額と、相続時精算課税適用財産価額を加えた額を指します。そして税額は、全体で1兆5367億円でした。被相続人1人あたりでは、課税価格の平均は2億1362万円、税額は2824万円でした。
相続税は平成27年に最高税率が引き上げられ、一方で基礎控除額が引き下げられました。基礎控除額は定額部分が3千万円、比例部分が600万円×相続人の数であるため、課税ラインは「財産3600万円」です。このことで課税対象者が増えるのは間違いなく、その数は5割増しになるとも言われています。
今回のデータを単純計算で1.5倍にすれば、課税対象となる被相続人数(納税額が発生する相続税の申告書に掛かる人数)は8万2千人、納税が求められる相続人は19万6千人に増えることになります。「相続申告20万人時代」が目前に迫っているといえるかもしれません。
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