サッポロビールが同社の製品『極ZERO』にかかる酒税約115億円の返還を求め、国税当局に対して異議申し立てをしたことが、明らかになりました。115億円は、同社が「第3のビール」として売り出した『極ZERO』に対して国税庁から「発泡酒にあたる可能性がある」と指摘を受け、酒税の差額分を自主的に追納していたもの。
1缶350ミリリットル当たりの酒税は、麦芽が主原料で麦芽比率3分の2以上の「ビール」は77 円、麦芽比率3分の2未満の「発泡酒」は46.98円(麦芽比率が25 %未満の場合)、発泡酒に蒸留酒を加えたり、麦芽以外を原料にしたりした「第3のビール」は28 円となっています。
同社は、発泡酒と第3のビールの差額分115億円と、延滞税1億円を追加納付し、発泡酒としてあらためて『極ZERO』を発売していましたが、その後の社内調査で「第3のビールである確証が得られた」として、国税庁に対して115億円の返還を要求していました。
しかし今年4月に当局から「返還せず」との回答があったことを受けて、今回の異議申し立てに踏み切ったとみられます。
しかし今年4月に当局から「返還せず」との回答があったことを受けて、今回の異議申し立てに踏み切ったとみられます。
今後、申し立てを受けた当局は3カ月以内に同社に検討の結果を通知することになります。そこでも見解が覆らなければ、同社はさらに国税不服審判所に訴えることができます。両者の対立の深さから解決に至るまでは時間がかかることが予想されるところです。
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